木造住宅の耐震性について
鉄筋構造に比べ、耐震性に劣ると言われる木造住宅です。では、なぜ耐震性が劣るのか、また耐震性を向上させる方法をご紹介します。
そもそも木造住宅はなぜ耐震性に劣るのでしょうか。理由は2つあります。1つめは主に木材を使用していることです。住宅の構造物には強度が高く、曲げにも強い木材が使用されます。しかし、木材は自身の限界以上の曲げの力が加わると折れてしまいます。
また、外力による疲労や経年劣化によっても強度が落ちてしまいます。2つめは接合部が存在するということです。木造住宅はその建築様式上、どうしても木材同士の接合部が存在します。地震が起きた場合、この接合部に特に大きな力が加わります。これによって住宅に歪みや変形が発生してしまいます。
続いて、耐震性の決定因子ですが、それは3つあります。まず、基礎とは建物を下で支える構造体のことです。現在、布基礎とベタ基礎が一般的ですが、面で建物を支えるベタ基礎のほうが耐震性に優れています。
続いて、建物の重量が重要です。建物が重いほど地震のエネルギーの影響を受けやすいです。建物を軽くするには外壁仕上げ材に軽いサイディングを使用するなどがあります。最後は補強材です。木材同士の接合部や梁の部分などには補強材が使用されています。この補強材の数が耐震性を左右します。